映画「ファインディング・ニモ」のキャラクターとなり、一躍人気者になったカクレクマノミが、地球温暖化による海水の酸性化などにより、絶滅に近づいているという。
国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)が開催されているデンマークの首都コペンハーゲンで14日、国際自然保護連合(IUCN)が報告した。
それによると、海水の酸性化や水温の上昇で、さんご礁が破壊されるほか、カクレクマノミが隠れ場所のイソギンチャクを探すための嗅覚が影響を受けているという。
この報告では、地球温暖化で最も打撃を受けた動植物10種も明らかになり、カクレクマノミのほかには、ベルーガ(シロイルカ)や、オサガメ、コウテイペンギン、コアラなどが挙がった。報告書を執筆したウェンディ・フォーデン氏は、記者団に「動植物は環境に適応するが、変化の速度は遅くなければならない。各国の政府が力強くタイムリーな目標に全力を傾け、気候変動の速度を落とすことができれば、これらの種に生き延びるチャンスを与えることができる」と話した。
『海水の酸性化』ってのは初めて聞きました。
大気中のCO2が海水に溶けて酸性側にpHが傾くってことらしいですね。しかし「酸性化」なんて言うと『アルカリ性の海水が酸性になる』って読めちゃうのでちょっと表現としてはおかしいと思いますが・・・・。
アクアの、特に水草やっていればCO2添加でpHが下がるのはまあ常識ですね。
しかし少し疑問。
温暖化するってコトは海水温も上昇します。
コレもアクアの世界ではよく知られていることですが、液体への溶存気体濃度は温度(と圧力)に依存します。
ってえことは海水温が上がれば空気中のCO2濃度に依ることなく溶けているCO2濃度は減少するのですがどうなんでしょう?
海水の溶存CO2ってこれ以上溶ける余裕あるのかな?まあ解かりませんが。暇があったら調べてみようかな。
それならまだ理解できますけどね。
それにpHの変動があっても僅かでしょうし、そこまで影響が出るのかどうか・・・・。
海は全世界繋がっていますが、実際には温度差やpHなども結構誤差があります。
特にクマノミの生息する沿岸部や湾内だと河川の影響もかなりあるのでバラバラです。
つまり多少の変化で「温暖化の影響」とか言っちゃうのは早計だということ。
ましてや海には珊瑚砂とか大磯砂でもわかるように貝殻とか珊瑚のカケラ、死骸が大量にある訳でコレも緩衝作用として働きそうな気がします。
個人的にはクマノミが絶滅しそうなのは乱獲のせい、って言った方がまだ説得力あるなあ。
まあ最近はブリードモノが多いらしいですけど。
何でもかんでも多少強引でも温暖化に結びつけちゃうのはちょっと反感を覚えてしまいます。